江藤有希
ヴァイオリニスト、作・編曲家

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リオ篇 2月22日(日)

今日は二度目のニテロイ。ホナウドがニテロイのライブハウスに出演するという。
夜にプラッサ・キンゼから船に乗る。昼間とくらべて乗客の少ない船室はちょっと恐いと思ったけど、船から見る夜景はきれいでした。船着き場を出てすぐ、出迎えにきたホジェーリオに名前を呼ばれ驚く。うーむ、なんて時間に正確な人なんだろう。負けました。前回同様UFOのような美術館を通り過ぎ、大学なども
通り過ぎたけれど今度はずっと近い場所で町中にある居酒屋。
数年前に発売されたCD「オルキージア」のアルバムタイトルにもなったこのお店では、最近はホジェーリオが一緒にショーロを演奏する機会はないようで、この日はなんとジャズ。ホナウドってジャズも演奏するの?と驚く。編成はキーボード、ウッドベース、ドラム、そしてホナウドのバンドリン。
始まってみると、なんとも面白いライブ。何が面白いって、曲はショーロでやり方がジャズ、そしてグルーヴはブラジル!ショーロの曲をメンバー各自凄絶なテクニックでアドリブをとるけれど、リズムが崩れることはない。どんな曲をやってもやっぱりブラジル人のサウンド。参りました。

そしてカンジャとして今日も参加。さてどうしたものかと半分途方にくれつつも後半ずっと演奏。もうヤケクソでアドリブ頑張ってしまいました。最近ホナウドからよくリクエストされるモンティのチャルダッシュも演奏。
もう一人カンジャでアウフレッドという若者がサンバを歌う。
彼とは最近よく顔を合わせる。クララ・ヌネス劇場のホーダ・ジ・ショーロではギターを弾き、昨日の『カリオカ・ダ・ジェンマ』ではサンバを歌っていた。彼はニテロイに住んでいるらしく、ホナウドの息子でやはりバンドリンを弾くチアーゴとも一緒にバンドをやっている。
休憩中、ホジェーリオが色々と解説してくれてここでもプチ・レッスン。まったく親切な人です。彼は最後までいられず私を送り届けるようにとアウフレッドとホナウドに告げ途中で帰宅。そしてアウフレッドもホナウドもニテロイに住んでいるというのにわざわざコパカバーナまで送ってくれたのです。どこかタクシーの拾える場所まで送ってもらえたら一人でも大丈夫だったのに、と言ったけれど「まぁいいじゃん」とお二人。恐縮です。
海上高速道路を渡り、右手に警察署の建物が見えたあたりで、左手の港に停泊中の豪華客船「クイーン・エリザベス号」を見る。日本でもお目にかかったことがなかったのにこんなところで出くわすとは。三人で船の豪華さ、長さに感心しながらコパカバーナへ。これから二人はまたニテロイへ戻るのだから、本当にお手
間をかけました。

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リオ篇 2月21日(土)

今日から24日までカーニバル。ラパより西に位置するサンボードロモといわれる地域でかの有名な”リオのカーニバル”は行われる。数日前からコパカバーナ近辺も騒がしくなっていた。とにかく人が多くて道路も渋滞。
タクシーに乗るとドライバーに必ず「カーニバルには行くの?行かない方がいいよ~、危険だから」とさとされる。とにかく人が沢山いてよほどあたりをよく
知っている人がいないと危ないという。うーむ。せっかくだから観に行きたい気持ちもあったけれど、コパカバーナでさえこの人ごみ。遠慮することにしまし
た。
午後はレッスン。

 夜は『カリオカ・ダ・ジェンマ』でホナウド、ホジェーリオたちが演奏する。歌手はいつものタニア・マシャード。一応楽器を持って行ったけれどカーニバル初日とあっていつにもましてものすごい数のお客さん。テンポの速いサンバで盛り上がり続け、インストをしっとり演奏している場合ではなさそう。本日はカンジャなし、というわけでボヘミア飲みつつさんざん踊りまくりました。

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リオ篇 2月20日(金)

今日は日本の保険会社に電話。海外旅行損害保険に加入して出発したけれど予定より半月延びてしまったので。ところが、私の勘違いで期限をすでに過ぎていたため延長扱いにはならず新規申し込みになってしまった。予定外の出費。トホホ・・

夜、由香さんに誘われコパカバーナ海岸に面したアラビア料理店で食事。ジュニオールやマイコ、他に共通の友達だという新婚カップルも来ていた。

実はこの後パゴージ・ジャズ・サルジーニャス・クラブというかっこいいグループのライブがあり、ホジェーリオがゲスト出演するという話だったので皆を誘ってみた。すると由香さんは賛同、ジュニオールは翌日仕事があるため(病院勤務なので)今日は帰るという。ホテル勤務のマイコも同様。
で。。。由香さんと私、女二人で行こうとすると由香さんの彼氏ジュニオールがものすごく心配して止めようとする。タクシーで行くから、と説得してもいい顔をしない。「ラパには色んなヤツがいて、何が起こるかわからない。そんなところに女性二人で行くなんて」と納得してくれない。でもお店まで行けばホジェーリオがいるし私はどうしてもライブを聴きたかった。由香さんも行きたいと言ってくれて結局ジュニオールがしぶしぶ友達のタクシー運転手に電話して、レストランまで迎えに来てもらった。ふー。愛ってすごい。でもそのくらい心配になってしまう環境なのかも。

『ヒオ・セナリウム』に行くとすでにライブは始まっていて、ものすごい盛り上がり。
件のグループはリーダー格でバンドリンやカヴァッコを繰るホドリーゴ・レッサが歌をうたっている。これには少し驚いたが、私の中では前衛系カッコイイバンド代表、サウンドは期待通り。ステージ前のダンススペースで踊りつつボヘミアを一本飲み干す。
終演後はホジェーリオと由香さんと三人でお店をうろうろ廻る。ここのお店のことはホジェーリオも褒めていたけど、本当に美しくてユニーク。
三階建ての吹き抜けで床や階段はギシギシ、かなりのアンティークぶり。三階は昔薬局だったそうで棚に薬瓶を飾りそのままの雰囲気を残している。興味深い調
度品の数々、凝ったディスプレイ。とっても雰囲気のあるライブハウスでした。あ、ちゃんと無事に帰宅しましたから。

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リオ篇 2月19日(木)

夜に『ダーマ・ダ・ノイチ』。このメンバーでこのお店でのライブは今日が最後だという。
その前に徒歩15分の由香さん宅へ晩ご飯をごちそうになりに伺う。何品もそろった彼女の手料理はとっても美味しくて久々に日本の家庭料理を頂いた感じでした。そしてライブにも一緒に行ってくれることに。由香さんはこちらの先生に師事してレッスンを受けたり、ご自分も生徒さんをもってレッスンしたり、個人練習や演奏活動に向ける準備など常に忙しくされているけれど、面白そうなライブがあるとこうしてつきあってくれるしサンバを踊るのもとっても上手。もちろんポルトガル語も堪能で本当にカリオカ(リオっ子)という感じなのです。

さてお店に着いていつものようにライブ開始。最近買い集めて聴いていたノエル・ホーザ集のおかげで、最初の頃よりもメロディやコード進行に慣れてきた。アジェノールからもらった彼の作品集も随分聴きこみ、他のメンバーとも顔を見合わせながらアンサンブルを楽しむ。

そしてライブ後半、フルートのエドゥアル
ド・ネヴィスがカンジャで参加。皆からエドと呼ばれている彼は、一昨年エポカ・ヂ・オウロと共に来日。フルート、サックス共ものすごいアドリブ能力。そしてこの日はセウシーニョの息子エドゥアルドも参加。二人のエドがカンジャで演奏している間、セウシーニョと私は客席でちびちび飲む。セウシーニョは私の楽器をもって楽しそうに初ヴァイオリン。でも安定させるのが難しいらしく段々ジプシーみたいに肩より下に楽器がきて降参。

途中からホテルの日本人客をつれたマイコも登場し、一緒に踊り始めたあたりで再びステージから呼ばれる。ライブ終演後は記念に写真撮影。楽しいライブでした。

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リオ篇 2月18日(水)

最近、毎週ライブに出るのに服が足りなくなってきたので買い物に出かける。
時々近所の商店街で買うこともあったけれど、しっかり選びたい時は大型ショッピングセンター「RIO SUL」へ。路線バス一本でいけるので大変便利。この頃にはバス恐怖症もだいぶ払拭される。
広いフロアを一通り見てまわり、気に入った服を購入。クレジットカードで支払いするために漢字で署名したら店員さんにすごい反響。漢字が美しいというのだ。途端に精算作業そっちのけで「私の名前を漢字で書いて!」とすごい勢いで頼まれる。すると店中からわらわらと店員さんが出てきて次から次へと頼まれ
る。後で他の日本人に見られてあまりイメージの良くない字を使うのもなんだし、なんて思いながらなんとかこなし、そのお店にいた10人近い店員さんの名前を書き出す。結局カードリーダー不具合で(こういうこと結構多かったです)現金で支払いました。意味なし。
でもお店を出るときお礼に、と冷蔵庫からペットボトルのミネラルウォーターを頂きました。ごちそうさまでした。

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リオ篇 2月17日(火)

レッスン。ピシンギーニャを語ると熱弁の止まらないホジェーリオ。今日は先週のニテロイのお宅で出たミナス料理の話から食べ物の話題に。ホジェーリオは生魚が食べられないらしく、前年来日した際、日本料理屋では何も食べられなかったそうです。残念。
さて本当にレッスンが始まると、ブラジルを代表する作曲家の話。アリー・バホーゾ、ドリヴァル・カイミ、ノエル・ホーザの三人を挙げてその特徴を解説してくれる。やがて歌詞つきショーロの話題となると、彼は後から歌詞をつけられた曲が苦手だそうで歌詞を考えながら作られた歌がしっくりくるという。そして即興で弾き語り。「♪淑美はアデミウジの家へ行き、由香はレッスンで忙しい、有希とホジェーリオはレッスンでコパカバーナ~」とかなんとかなかなか面白い。
といってもいつもこんな風に遊んでばかりいるわけでもなく、しっかりショーロの曲も弾いているわけです。でも言葉の勉強になるので会話も重要。最近教わっているのは「ジーリア」と呼ばれる俗語。どこの国にも存在すると思うけど、やはり色々な表現があって興味深かったです。

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リオ篇 2月16日(月)

休日。お酒の話でもしましょう。

私は元来、下戸であります。好きじゃない、とかではなく本当に飲めません。親もそうだったのでおそらく遺伝。ビールやワイン、お酒の種類によらず飲むと呼吸が苦しくなるので、よく分解酵素が足りないんですね、と言われます。
ところが。ここブラジルで何度か友人たちとライブハウスに行った折、「まぁちょっと飲んでみなよ」という誘いにのってダメモトでビールを飲んでみたところ、何やら口あたりがよろしい。う~ん、甘い。
その銘柄は「ボヘミア」。小ぶりな瓶に入ったビール。これを機に体調が良いと思われる時は試してみるようになった。他の「ブラーマ」「アンタルチカ」など多くの人が一番美味しいと挙げる銘柄とは違うけれど、ボヘミアは私のお気に入りとなりました。

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リオ篇 2月15日(日)

この日はエポカ・ジ・オウロのギタリスト、セザール・ファリャの85歳の誕生日。コバウでパーティライブがあるとホナウドに誘われ夕方、会場へ。コバウは
常設野菜市場。その一角にいくつか飲食店があって、その中のひとつ『エスピリト・ド・ショッピ』では毎週ショーロ・ライブが行われている。今日はその場を借りて、という形。
一応楽器は持って行ったものの、まぁすごい人たちが出演するでしょうから、関係者から「弾くの?」と聞かれても「わ、わかりません」と答えてしまった。ホナウドが到着し「弾くんだよ」と言われ、覚悟を決める。

続々とミュージシャンが集まり、ライブも始まる。毎週演奏しているグルッポ・サラウはまだ20代前半のブルーノ・ヒアン(お父さんが有名なバンドリン奏者
デオ・ヒアン)がひっぱっている。お父さんゆずりの端正さに遊び心も加わっていて素晴らしい。でも後ろにどんどんミュージシャンがひかえているので慌ただ
しく交代。
エンヒーキ・カゼス登場。そしてバンドリンのジョエル・ナシメント登場。この人の演奏大好き!エンヒーキと一緒に何曲か演奏。相変わらず自由にやらかしてくれます。そしてクラリネットのパウロ・セルジオ・サントスだ!さすがです。パウロ・セルジオの演奏はCDで聴いてとても好きだったけど、やはり素晴らしい。

さて、なんだかすごい人ばかりステージに出て来るけど、あんまりすごい人たちの後で呼ばれるのもなぁ・・と思いつつ楽器も用意して待っているがいっこうに
呼ばれない。するとホナウドが「エポカ・ジ・オウロが一曲弾いたら君を呼ぶからね」と言う。あ、そうですか。え?あ~・・と、一瞬意味がわからなかった。

そして。エポカ・ジ・オウロ登場。みんなリラックスした服装で配置につく。
そして音が出ると・・抜群のアンサンブル、ホナウドの素晴らしいソロ、七弦トニの遊び心、ジョルジーニョのアグレッシブかつ揺るぎないグルーヴ!幸せ気分倍増。と、ここで本当にホナウドに呼ばれる。なんと、エポカ・ジ・オウロをバックに演奏することになってしまったのだ。
お客は満員。立ち見も大勢。客席には先程の演奏者やヤマンドゥ、デオ・ヒアン、アミウトン・ジ・オランダもいる。さすがに緊張するが、エポカの音が鳴り始めた途端、幸せになった。「ヴィブラソニス」「サンバのレシピ」を演奏。後ろでトニの七弦低音がうなる。きゃ~楽しい!メンバーとアイコンタクトしながら、時にトニがソロをとったりホナウドがからんできたり。老練セザールや昨日知り合ったカルリーニョスと一緒に弾けたのも貴重な経験。演奏が終わりいっきに緊張がとけると共に色々な人から声をかけられた。
この二曲を演奏した時の感覚は今でも忘れられません。ホナウドに感謝!

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リオ篇 2月14日(土)

今日は初ニテロイ。ホジェーリオに誘ってもらいホーダ・ジ・ショーロへ。
まずセントロにあるプラッサ・キンゼまでタクシーで行き、そこから船にのる。
なんとなく緊張しつつ船の切符売り場に並び、チケットを買う。ニテロイまで200円しなかったと思う。船着き場には大きな船。去年の芦ノ湖観光船以来だ。
昼の12時に出航し、乗っている時間は20分ぐらい。お天気も良く非常に快適、船からの眺めがとても気持ち良かったです。
ニテロイに着き、待ち合わせ場所「アラリボイーヤ銅像」の前にいくとホジェーリオが通りの向こうから手招きしている。ホジェーリオの車で目的地に向かう。
出発したのはニテロイのセントロで、リオのセントロとはまたちょっと雰囲気が違う。車は海岸沿いに進み、UFOみたいな形で有名な美術館、大学ホール、いくつかの海岸を通る。
ホジェーリオがそのつど土地の名前を説明してくれるのだが「イカライ」「トゥピナンバ」などなんとも不思議な感じの名前。インディオが最初につけた名前だそうだ。途中、いきなり「ここはサンフランシスコ海岸だ」と言われ、ずっこける。まぁ聖者の名前ということでしょうけれど、あまりに雰囲気が違って。それにしてもニテロイの風景は素晴らしい。緑も多くて空気もおいしい。とってものどかで大好きになりました。

さて目的地は静かな住宅街にあるお家。それぞれの家の庭には美しい草花が日にてらされて、まぶしいばかりだ。ここではしょっちゅうホーダ・ジ・ショーロが
行われていてるらしい。ホストはカシャーサ(かなり強いお酒)通だそうで、挨拶がわりにちょっとだけなめたけれどカッと熱い。まったくの下戸なのであとは遠慮する。
食べ物はミナス料理。フェイジョアーダなども普通とは色や香りが微妙に違う。色々なお料理があってすべてが美味しい。デザートは全種類制覇。カボチャを使ったお菓子が独特の食感で気に入った。
続々とメンバーが集まり、バンドリンのホナウド、そしてホナウドの弟でホジェーリオの兄にあたる(名前は忘れた)パンデイロ奏者、フルートやサックスを4
本も持参したジルセウ・レイチ。皆好きなようにビールやカシャーサや用意された美味しい食べ物をとりつつ、次々と演奏していく。


 ホナウドが「モンティのチャルダッシュを弾け」というので久々に弾く。他の人たちもパッと弾けちゃうんだからすごいなぁと思う。驚いたのはカルリーニョ
ス・レイチというギタリスト。なんとジャコー・ド・バンドリンの録音のほとんどに参加していたという。80歳を越えているが、そんなふうに思えない演奏はさすが。なんともいえない味わいがあり、所々忘れた曲もあったようだけれど、一緒に演奏していて目があった時のおちゃめな笑顔など、とても楽しかった。 この日、ホナウドの膨大なレパートリーに呆然とする。次々と出てくるのだ。そしてカルリーニョスのギターを「貸して」ととってしまい「コードはこうだよ」と示す。そうかー、メロディーをわかっているだけじゃあんな演奏はできないわけね、と納得。

夕方近くなって、ホジェーリオがグロリア・ホテルで演奏の仕事があるというので、コパカバーナに近いので一緒に出発することにする。この日は本当に暑くて、エアコンのついていない車の中は本当に蒸し風呂のよう。行きは船だったけど、車だと海上高速道路を利用、また違った風景が目の前を通り過ぎる。ドライブ気分で楽しかった。グロリアに早めに着いたので冷たいお水を立ち飲みする。お金を払おうとしたら「ここは自分が払うから、君は日本でキリンの分を払って」とホジェーリオ。はいはい。

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リオ篇 2月13日(金)

レッスンの翌日はたいていMD聞き取り作業。何度もリピートしながら何を言われたか、書きとっていく。
昨日のレッスンではホジェーリオの個人練習の話題になって、彼は一日の練習の始めに基礎練習を二時間するという。う~ん、結構真面目だ。技術は大変重要だという。う~ん、ごもっともです。
この人、朝は追われているアレンジ作業をして(楽譜はパソコンで製作)午後にかけて練習。でも昼すぎとか夕方からスタジオ仕事もあり、夜はライブ演奏。特
にこの時期はアジェノールの録音をひかえ、結構ハードだったらしい。練習に時間があてられず不満をもらしていた。やっぱり弾く事を一番にしたいという。
ホジェーリオはよく楽譜を持って来てくれる。それを次のレッスンまでにコピーして返す。ブラジルでのコピーは大変便利で、店員さんに頼んでおくと本一冊をまるまる両面コピー、穴空け・スパイラル綴じで製本までしてくれる。昨日はピシンギーニャ集を持って来てもらったので初見で何曲か流す。
ホジェーリオはピシンギーニャを絶賛する。翌週のレッスンでさらにエスカレート、熱く語り続けてくれました。

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リオ篇 2月12日(木)

レッスン前に、もう今日の午後にはリオを発ってしまうS夫妻とランチ。そういえば私はまだ一度もシュハスコレストランに行っていない、という話からS夫妻が招いて下さり、パラシというシュハスコレストランに行く。少し早めに着いたらまだ開店前、だったらお腹をすかせようと散歩することに。近くの通りがノッサ・セニョーラ・ジ・コパカバーナだったので、知っているスーパーで色々とお買い物。ちょうど夫妻が日本へのお土産を買うということで、食材やコーヒーの銘柄のことなど、色々と詳しくて勉強になりました。
パラシに戻ると今度は開店していてお待ちかねの昼食。飲み物以外は食べ放題でバイキング形式。野菜やフェイジャン、すっかり定番になっているお寿司など、好きなだけ食べる事ができる。次々と運ばれて来るお肉を「もらいます」「いりません」と選びつつ、でもだいたいもらってしまい満腹。日本での再会を楽しみにしつつ、お別れする。レッスン後、夜に『ダーマ・ダ・ノイチ』。S夫妻が客席にいないのがなんとなく寂しい。
このあたりから、ライブの時も日本人がいない環境に追い込まれる。辞書は手放せませんでした。

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リオ篇 2月11日(水)

先週2月4日のレブロン劇場で、二人の日本人女性に出会った。二人とも20代半ば。ブラジル人男性と結婚して数年、そろって小さな子供もいる。劇場で「日本の方ですか?」と向こうから声をかけてくれた。
一人はご主人がギタリストで、日本で活躍していたこともある。レンブランサでも手伝ってもらったことのあるビーニョ(パンデイロ&フルート)とはよく一緒のステージで演奏したそうだ。帰国後話したら、ビーニョもとても懐かしそうにしていた。
もう一人はご主人がサウンド・エンジニア。スタジオや大きなコンサートでも仕事をしていて、ブラジルの音響関係の雑誌にも記事を書く。知り合って以来、奥さんが度々連絡をくれて、本当はこの日も会おうかなんて言っていたけれど、予定が合わず延期になった。
帰国後はメールでやりとり。そして秋には奥さんの実家である名古屋に一家3人でお引っ越し。東京で大々的に行われた「ショーロの祭典」には、ブラジルの雑誌に載せるからと取材にも来てくれた。
たまたま行ったコンサートが縁となりました。

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リオ篇 2月10日(火)

レッスン。相変わらずどんどん曲を弾くことの連続ではあるけれど、おしゃべりも会話の勉強になるので有難い。初回にも言われたけれど、コーヒーはお砂糖がないと飲まない、とまた強調されました。

夜はクララ・ヌネス劇場へ。今回はブラスバンドのような編成で管楽器隊にバンドリン、ギター、ドラムが加わり相当な大音量。マルシャ(行進曲)が次々と演奏されて、景気が良い。クラリネットのフイもメンバー。ドラムのおっちゃんはとっても気持ちよさそうに叩いている。ヤマンドゥもそうだけど、うまい人って本当にもう、そういう生き物みたいに見えてしまう。
終演後のホーダは、なんというか、金管楽器が思いっきりロビーで吹いていて今日は完全に尻込み。帰ろうとしたら、いつも会場で受付をしているマウリシオの兄弟(顔がそっくりで一目でわかる)に呼び止められる。
彼に初めて会った日、マウリシオの兄弟と知って「あなたもミュージシャンですか?」と聞いたら「いや、自分は楽器はやらない。ナマケモノだから」と笑いとばされた。
その彼に今日「ほら、輪の中に入って弾いて」と言われ「いやー、今日は帰る」と返したら「ナマケモノだ~!」と言われてしまいました。おちゃめな人でした。

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リオ篇 2月9日(月)

旅行会社ツニブラに電話。アフターフォローや対応の評判がよかったので、出発前にこちらの会社に決めた。東京、サンパウロ、リオにも会社があるので、やはり何かの時には安心。日本語も使えるのでだいぶ気分が違う。
出発日変更の連絡をすると、親切に対応、航空会社へ連絡して変更便の連絡をくれるという。
ああ、よかった~。
帰りの便を変えられる券にしておいて良かったのと、こういう旅行会社にしておいて良かったのと、両方の安堵感。

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リオ篇 2月7日(土)

Sさんご夫妻と待ち合わせしてセントロへ繰り出す。リオではCD屋さんに行ったことがなかったので、Sさんにお店の集まる通りに案内してもらう。近隣に同じようなお店があるけれど、同じCDでもお店によって値段がまちまちなのが面白い。なかなか良い買い物ができる。
「コンフェテリーア・コロンボ」というカフェでお茶。ここは開店当初から百年ぐらい改装もせず、ヨーロッパの雰囲気をたたえた素晴らしいお店。思わず写真を撮りまくってしまいました。とても美しかったです。

一度解散して夜は『カリオカ・ダ・ジェンマ』。実はホナウドの誕生日!プレゼントを用意する時間がなかったので、コパカバーナからつかまえたタクシーの運転手さんに何がよいものか尋ねてみる。彼の名はセルジオ。この日以来、何度となく送り迎えを頼んだひとだ。
セルジオは花が良いと言う。男性でも?そう、男性でも喜ばれるのだそうです。すっごく親しいのか、ちょっと親しいのかと関係を訊ねられる。まぁ出会って日も浅いし後者でしょう。するとセルジオは黄色のバラをすすめてきた。「いろいろな色のミックスでもいいけれど、赤は愛情を表してしまうので要注意」ふむふむ、それは要注意だ。そして彼の知っている花屋をまわってくれるのだが、時間が遅すぎたようでどこも閉店。開いているお店では鉢物ばかりだ。困り果てて次に彼が提案したのはケーキ。おお!それなら皆とわけられるし私も食べられる。ケーキをおいているお店はすぐに見つかり、タクシーを降りるとセルジオも一緒
についてきてくれる。

 最初に彼がすすめたケーキはウェディングケーキばりに生クリームたっぷり、ゴテゴテと装飾されたものだったので私がひいてしまった。そして別のショーケースに入っていたチョコレートケーキがおいしそうに見えたので「これは?」と聞いてみると、ちょっと首をひねっていたけれど「うん。まぁ、いいでしょう」と
許可がおりる。そんなこんなで遠回りしてやっとラパに到着。お金を払おうとしたら細かいお金がなく、向こうもおつりがないという。そして「いくらならあるの?」ときかれ、持っていた細かいお金を言うと、なんとそれでOKというのです。「え?時間がかかったしもっと高いはず。どこかでくずすから」と言ってみたけれど、彼は笑顔でそれだけいいという。…し、紳士とはこのことか!!こんなに色々と教えてもらい、あちこち回らせたのに…感動してしまいました。
さて到着するとライブはすでに始まっていて、ホナウドの演奏もノリノリ。例によって私も数曲弾かせてもらう。
まだ自信をもてないまま演奏。いや、こうやってこなれていくものだ、と自分を納得させる。「できてから…」なんていって何かが実現したという記憶はないかも。人が弾きなさいと言ってくれるならば、恥をしのんででも笑顔でこたえたいものです。実際、このあたりから徐々にスランプを脱した感あり。ありがたいことです。
さて終演後にケーキ登場。大きめのケーキだったので沢山の人に行き渡り、私も二切れゲット。美味しかった~。

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リオ篇 2月6日(金)

おととい不完全燃焼におわった練習の続きをしよう、とフイから言われていたのに、キャンセルされる。
こういう時は近所をお散歩。ちょっと長い名前だけどノッサ・セニョーラ・ジ・コパカバーナ通りはスーパーから洋服、家電までそろう商店街。最寄り駅のシケイラ・カンポスに行くにもシティバンクのATMに行くにも通るので、しぜんと慣れ親しんだ。
この通りにお気に入りのカフェがある。カフェというよりレストランといった雰囲気で、たぶん老舗。お店の外のガラス・ウィンドウには色とりどりのお菓子や
ケーキ、パンなどが陳列されていて、その場でジュースを飲んだり立ち食いもできるけれど、通りを10分も歩いていると汗だくになるのでつい「エアコン入ってます」と書いてある入り口にすいよせられ、いつものカウンター席に座る。
ここの店員は適度にほおっておいてくれる。買ったばかりの雑誌のライブ情報をチェックしたり、ポル語の勉強をしたり、時々店員に質問をして、それをメモして単語を覚えたりしたものだ。立ち飲みも良いけれど、ここの落ち着いた雰囲気が好きで週に1、2回は通ってました。

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リオ篇 2月5日(木)

レッスン。今日はリズムパターンのお話。符割りのことなど、結構つっこんだ内容になった。

レッスン後ホジェーリオはレコーディングがあり、夜に『ダーマ・ダ・ノイチ』で再会。
今日はいつものメンバーで、なんとなくホッとする。
歌手のアジェノールはオリジナルも充実しているけどノエル・ホーザをよく歌っていて、ライブ写真をあらためて見ると椅子のうえにちょこんと置かれた帽子が「マランドロ」という言葉を連想させて、なんだかニクイ。
そして演奏中、ショーロの練習会の生徒さんSさんご夫妻が到着。この日に着くとは聞いていたけれどハードな旅程で着いてすぐライブ会場とは、さすが三回目のブラジル旅行。
S夫人はバンドリンのホナウドの生徒さんでもある。ご主人もカヴァキーニョを弾いたりとにかく音楽が大好きなお二人。メンバーも旧知で再会を喜びあう。

この日ライブに来ていた自称ライターのブラジル人女性から声をかけられる。どうやら日本で売りだしたいグループがあるらしい。最初は言っていることをなか
なか理解できず、Sさんとともに大苦戦。ライブが終わってからもあーでもないこーでもない、と時間のかかること。結局話が通じて、まぁもらったCDを聴いてメールしますと答えた。
ということを今思い出した。あのCDどこにあるんだろう…

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リオ篇 2月4日(水)

一緒に練習をしようと誘ってくれていたクラリネットのフイに電話。ブラジル人と二人だけで出かけるのはこれが初めてなので、ちょっと緊張。コパカバーナに迎えにきてくれた彼の車に乗り込み、道中まだ慣れないポル語でなんとかやりとりをする。
フイの家はサンタテレーザという地区にあり、そこで練習するはずがなぜか子供の学校の保護者会につきあわされ校庭で1時間半待ちぼうけ。夏ですよ!夏!どうなることかと思いましたが、校庭の片隅にちゃんと日よけのある場所があって、途中からそちらへ移動。
ここは静かなサンタテレーザの丘の上。風がざわざわと通りすぎ、校庭では3人の男の子たちが懸命にサッカーボールを追っている。なんだかほんわかした気持ちになり、日よけ下のベンチで昼寝。フイも悪いと思ったようで、保護者会を途中できりあげ昼食に向かう。
すでに午後3時。サンタテレーザにあるレストランで、フイおすすめの料理は確かに絶品。このお店の壁には色々な絵が掛かっていて、フルートのエドゥアル
ド・ネヴィス(昨年「エポカ・ジ・オウロ」で来日)の奥さんの作品もあった。なかなか素敵。こういったお店の内装も素敵だけれど、サンタテレーザの坂だらけの街並は、きれいな緑と鮮やかな赤い花のコントラストが本当に美しい。カメラを忘れたことを後悔。
さて満腹になってフイの家に着いた頃には、フイの夜の予定まで残された時間もわずか。一曲だけ何回か一緒に演奏したら、もう終了。

でも、実はこのあと思ってもみなかった幸運が訪れました。セントロで上演中のミュージカル「オブリガード、カルトーラ」を観に行けることになったのです。
フイは今日は演奏しないけれどほぼ毎日このミュージカルに出演。観たいか?と聞かれたのでもちろん!と答えると、会場の担当者に電話。
「ポルトガル語をちゃんと話せない女の子がいくから」と、そういう所は確実によく聞き取れてしまうものだ。
続いて今日出演するフルートのマルセロ・ベルナルデルに電話し、何かと危険なセントロから無事帰れるように車で送ってもらう手配までしてくれたのです。なんという親切さ!

さて会場のCCBB(ブラジル銀行の文化センター)に着き、舞台が始まると…俳優陣の素晴らしい演技、無駄のない転換、珠玉の音楽、ポル語はまったく理解
できなかったのに感動、感涙にむせぶ。生演奏も素晴らしく、以前日本に長くいたニウズィ・カルヴァーリョという女性もカヴァキーニョ、ギターを持ち替えて
の大活躍。
終演後マルセロに会うと「コパカバーナに送るけど、今からレブロン劇場に行くからよかったらどう?」と誘ってもらう。面白そうなのでついていくことに。レブロンはセントロを南下しコパカバーナ、イパネマ海岸を越えた場所に位置する高級地。
劇場につくとマルセロは顔パス。私も便乗してパス。中に入ると満席なので床に座る。すでに大盛り上がりのステージはというと…なんと雑誌でチェックしてい
た「コルダゥン・ヂ・ボイタタ」という新しいバンドのCD発売コンサート。そしてゲストでテレーザ・クリスチーナやイヴォンニ・ララが出演!行きたいと
思っていたコンサートにこんな形で来れるとは。憧れの生イヴォンニも聴けて大満足。終演後はメンバーのペドロ(「セメンチ」のメンバーでもある)やテレーザと再会を喜ぶ。マルセロに無事送り届けてもらい、長く充実した一日が終わりました。


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リオ篇 2月3日(火)

レッスン後、クララ・ヌネス劇場へ。 
回をおうごとにコンサートはリラックスムード。今日はカンジャで三人がかわるがわるステージに登場。カンジャといってもメンツがすごい。フルートのアンドレア・エルネスト・ジアス(通称デダ)。フランス人だけど、ブラジル人のようなもの。お母さんもオデッチというショーロの高名なフルーティスト。そしてクラリネットのマリオ・セーヴィ。サンパウロで会った「ノ・エン・ピンゴ・ダグア」のメンバーでもある。そして、なんとなんとヤマンドゥ。こちらはソロで。

ヤマンドゥの演奏中にちょっと面白いことが起こった。いや彼にとっては不快なことだったのですが。
ある曲を演奏し始めてすぐ、客席から携帯電話の着信音が鳴り出してしまったのだ。当然客席はどよめく。ヤマンドゥも弾いていた曲をやめたのは普通だが、すぐさまその着信音をまったく同じ音程で、まったく同じようにギターで再現したのだ。間髪をいれずだったのでこれには驚きました。よく聞く着信音だとしても
そんなにすぐに再現できちゃうなんて。さすがです。
ヤマンドゥとは1月の彼のパーティ以来だったけど、ホーダ・ジ・ショーロと違ってステージに登ると、さらにその凄さが際立つ。もう、こういう生き物としか思えないのだ。聴き応えのある素晴らしいコンサートでした

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リオ篇 2月2日(月)

さて、今日は楽器調整に行かねば。一週間前にいったフェルナンドの元へ向かう。現状を話し、まず糸巻きに専用クレヨンをぬってまわし易くしてもらう。いつ
も「ギッギッ」とすごい音がするほど固かったのです。それから魂柱の位置を調整。こういう時は微妙な言い回しができないとなかなか伝わりづらいので、事前
にいいたいことを書きだしておいた。なんとか伝わり、数回位置を変えて良い感じに。弦も四本すべて交換。しかし日本でもよく売られているオーストリア製の
弦が、日本での価格よりも高くて驚いた。そういえば日本でも最近はユーロ高騰によりかなりの値上げをしていたけれど…。
うむ。だいぶ鳴りそうな予感が。上機嫌でお礼を言って退散、最寄りのシネランヂア駅前にあるカフェレストランに立ち寄る。ちょっと高級だっだけど、楽器が良くなったからお祝い!と言い訳をしてみる。

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リオ篇 2月1日(日)

今日は久々の観光。国立ボタニコ公園の近くにある滝に連れて行ってもらうことに。
メンバーはピアニストの清水由香さんとジュニオール、日本語の上手なマイコ(男性)。由香さんとは去年エポカ・ヂ・オウロが日本に来た時に彼女も帰国していて、東京のライブ会場で知り合っていたけれど、ここリオで大変お世話になりました。銀行のこと、買い物のこと、美味しいレストランのこと(大変重要)など沢山のことを教わり、よくライブにも一緒にでかけたし聴きにきてくれたりもしました。マイコはリオの一流ホテルで働きながら日本語の先生もしていて、ダンスもかなり上手。この三人とはよくご飯を食べたり遊びに行ったりして、本当に楽しい仲間でした。

朝8時に集合してバス2台を乗り継ぐ。先週の事故以来バスは避けていて、やはり最初に乗る時は体が震えてしまい、トラウマとはこういうものかと実感。途中
までは鋪装された坂道をひたすら登り、やがて木の幹やツルにつかまったりしながら道なき道をすすみ(本当に凄かったです)着いたのは、小鳥がさえずり、水
の音の響く美しい滝。
みなさん用意よく水着に着替えて流れの穏やかな滝つぼで水と戯れる。私一人水着がなくてみんなにぶーぶー言われつつ見学。でも、ここに来るまでの道のりだけでも気持ちがよく、本当に癒されました。