江藤有希
ヴァイオリニスト、作・編曲家

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マイクについて。

6/23(土)は、渋谷イケベ楽器・パワーレックにて、「ミュージシャンのためのマイクロホン・テクニック講座」に参加。
講師であるオノセイゲンさんにお誘いいただき、楽器持参でいきました。

私がいつも使っているミニチュア・マイクロホンは、デンマークのDPA社のもの。
このマイクをすすめてくださったのが、他ならぬセイゲンさん。
確か、今から6年くらい前。
使っていたマイクが不調のときのライブにたまたまセイゲンさんがいらしていて、その場で代理店や型番を教えてくださって、数日後に早速代理店へ。
普通は名もないミュージシャンにモニター試用なんてさせてもらえないはずですが、セイゲンさんからの紹介ということで、一度ライブ本番で使わせてもらうことに。

そしたら、それまでと格段の違いを実感し、即購入。
もちろん安い買い物ではないけれど、マイク必須な現場がほとんどと考えたらもはや楽器の一部だし、数回使った時点で「もと取れた!」と実感してしまった。

当時は、いろいろなライブ会場でこのマイクを使うたびにPAさんから絶賛され、型番をきかれることが多かった。
(もちろん会場により相性はあるように思う)
最近は、このマイクを取り出すと、「良いマイクつかってますねー」とほめられる。
この6年でずいぶん浸透したようです。

さて、前置きが長くなりましたが、この日の講座は件のDPA社の製品をデモ使用しながらの内容。
マイクの使い方以前の、基本的な音についての考え方など、目からウロコの内容ばかり!
そして実際にマイクを使っての実験では、私も楽器を弾かせていただきました。
スピーカーから離れていたので、今度客観的にもききたいな・・

いやはや、マイクには本当にお世話になっております。
とても勉強になった一日でした。

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6/22(金)千尋ライブ@横浜サムズアップ

千尋ちゃんの2ndアルバム『この街から』発売記念ライブ。

抱えていたアレンジのもう一つは、この日演奏する曲。
アルバム収録の「美しき日々」は、レコーディング時のままでOKとして。
せっかくなので、ライブで弦をいれることになったのは1stアルバム収録の「月の行進」。

元々入っていたピアニカのフレーズを基本に弦アレンジしたのだが、リハをしてみて全編変えたくなってしまった。
変えたほうがよい、と確信してしまった。
やはり楽器らしさって重要だなぁと実感しました。

間際まであれこれ試行錯誤、どうにかアレンジを終えて、本番直前に初めてヴァイオリン&チェロで音をだしてホッ。
なかなかスリリングでしたが(笑)やはり変えて正解だったように思います。

さて、開場すると大変な盛況!
そして1stアルバムのとき以上にパワーアップしている千尋ちゃんのステージ。
ライブ後半、私は2曲目から参加。千尋ちゃんから「ゆきねえ!」と呼び込まれ、お客さんからも「ゆきねえ!」とたびたびコールがかかり、なんだか照れてしまいました・・
その後、チェロの吉良都ちゃんも加わる。
しかし盛り上がった!
楽しかった!!

 (楽屋にて都ちゃん撮影、油断している私と楽器)

真剣なひとには、真剣なひとが集まってくる。
そんなことをあらためて知ったイベントでした。

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夏のタンゴ。

6/19(火)は、オルケスタ・ティピカ・パンパのリハ。

このタンゴバンドは毎年、4月と10月に自主公演(すみだトリフォニーホール)がメインの活動を行っている。
年2回のホール公演なので、本番前は頻繁に集まるとしても何ヶ月かはリハのない状態が続く。

ところが、今年は7月に2回大きなコンサートがあるので、いつもより早めの始動。

まずは7/14(土)『東京タンゴ祭2012』@浅草公会堂。
「パンパ」は、昨年の初出演でかなり好評をいただき、今年も出演決定。
当日はいろいろなバンドを一度にみれるイベントで、こちらも楽しみ。
空き時間が長そうなので、フルーツパーラーゴトーのホットケーキを食べにいこうかしらん・・

(ふっくらしていて美味)

もうひとつ、7/18(水)は、横浜みなとみらい大ホールでの単独コンサート。
ゲストは菅原洋一さん(Vo)です。
大ホールでのコンサート、ドキドキ・・
こちらもチケット発売中です!

詳細は、Liveスケジュールをご覧ください。

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6/17(日)ブルースアレイジャパン

「SPICA/黄金猫/樋口琴路」
目黒ブルースアレイジャパンは初出演。

午後イチで会場入りし、全曲リハ。
バンド編成の場合、そのときの音環境によって、聴こえ方が大きく違う。
よって、耳や身体への負担も大きくかわる。
ヴァイオリンやチェロのような、本来生音で勝負するような楽器は、大音量の楽器にうもれて何も聴こえなくなってしまう。
聴こえないとなると、気をつけていてもがんばって弾いてしまう。
(だから指の皮がめくれたり、身体じゅうが痛くなったり・・)

しかし、先日のスタジオでのリハにくらべて当日のなんと楽なことか。 
他のメンバーの音も自分の音も、バランス良く聴こえるようにリハしながらPAさんに調整していただく。
うーん、気持ち良い!

かくして、開演前には客席もいっぱいとなってのスタート。
気持ち良い響きのなかで、すばらしい方々との演奏。
杉原葉子さんによる全編ロックなアレンジも弾いていて楽しい。
26曲×リハ&本番2回分=52曲の演奏でしたが、あっという間でした!!
 
そして終演後、とあるお客さまから「江藤さんて、『サンタテレーザの緑』の江藤さんですか?」と声をかけられ、ビックリ。
なんと・・レンブランサのCDを持っていてくださって、耳コピまでされたことのある方でした。狭さにビックリ。とても嬉しかったです。

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6/12&13まとめて。

6/12(火)は「SPICA/黄金猫/樋口琴路」@目黒ブルースアレイジャパン(6/17)のリハ。

チェロの新井光子さんからのお誘いで、参加することに。
彼女以外は初めての方ばかりでしたが、皆さま、超凄腕。
ギターの片桐幸男さんなど、このグループには初参加とのことでしたが、初めてとは思えないすんばらしい絡みぐあいにびっくりしつつ、どんどん曲をこなす。
3バンド全曲サポートということで、全26曲をリハ・・。
久々に指の皮がむけたぜ。

アレンジはすべて、ピアノの杉原葉子さん。
これがまた、完成度が高くて・・。

いわゆるポップス業界のレコーディングなどにはほとんど参加する機会がないのですが、自分の引き出しにはない、「なるほど」の連続な弦アレンジでした。
しかし久々に曲数多い。

(普通、プロはこんな写真のせなさそうな気もするけど・・)

6/13(水)は、レコーディングに参加。
数日前のレコーディングにて、チェロ橋本歩さんから打ち上げの席でいただいたお話(!)。
森英治さんの劇伴レコーディングでした。
ストリングスの録音現場にはなかなかご縁がなく、私にとってはとても貴重な場。
この夏放送のドラマの音楽ということで、書き下ろされたばかりの曲に、十数人のストリングスの音が加わって、文字通りドラマティック・・

自分もまだおわらないアレンジに煩悶しつつ、いろいろな方のアレンジを体験できて面白かったです!

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6/9(土)はレコーディング。

スタジオ・ハピネスにて、レコーディング。

抱えていたアレンジのひとつ。
Curtis Mayfield「Back to the World」風の曲、という大変に明確なコンセプトの楽曲で(笑)、クニモンド瀧口さん(流線形)の別プロジェクトのためのレコーディングでした。

この曲は10年以上前、バンドで演奏したことがあってとても好きだった。
今聴いてもすごく気持ち良いサウンド。
アレンジは誰がやっているのか調べたことがあったのだが、どうやらCurtis作品では、本人のアレンジ曲が多かった模様。
ホーンもストリングスも、本当に素敵なのです。
(歌詞は重いけどね)

もちろんメロディも歌詞も全然違うのですが、確かにこの曲の影響アリアリで、アレンジしがいがありました。
ヴァイオリンとチェロ。
この日のチェロは、私が尊敬してやまない橋本歩さん!

ひとまず音を出して、一発で音楽を把握してしまう歩さん、すばらしい。
心配していたアレンジも好評をいただき、安心して録りにのぞむ。
そして録ること数回・・・あっという間に終了。
楽しかった!!

(打ち上げにて。私はホルモン漬けではありません)
こういう、明確なテーマをもったアレンジというのも楽しいものだと実感。
いろいろな形で試せるのはありがたいものです。
ありがとうございました!

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6/8(金)を回顧。

お昼前からリハ。
6/22(金)の「千尋 2nd ALBUM RELEASE PARTY」@横浜サムズアップに向けて。
シンガーソングライターの千尋ちゃんは、1stアルバム「うたうため」への参加で初共演し、そのときの発売記念ライブにも参加させていただきました。
昨年レコーディングした2ndアルバム「この街から」には、弦アレンジと演奏で参加。
この日のリハで久々に彼女の歌を聴いて、まっすぐ感、安定感がさらに増していて、ライブがとても楽しみになった。
今月はバンド編成多いなぁ♪
アルバム参加曲以外にも何曲か参戦します!
ライブは明日!!
2012年6月22日(金)Open19:00 Live20:00
Thumbs Up(サムズアップ/横浜)045-314-8705
千尋(Vo)
Shun Shun(G)MAH(B/from 光風&GREEN MASSIVE)
小林眞樹(B/from(仮)ALBATRUS、NAOITO BAND)佐久間淳”Sj”(Key)
数井塁(Ds)江藤有希(Vn)吉良都(Vc/from piano trio chou-chou)
予約¥2,500/当日¥3,000(+order)
夜は、とあるパーティ会場にてコーコーヤで演奏。
いただいたお食事が、大変に美味しゅうございました・・

(元気そうなお二方)
コーコーヤもしばらくしたらライブ再開します。
しばしお待ちを〜
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佐藤鈴木田中 × ウナドス(−1)

ふー、アレンジ関係が一段落しまして、ようやく日記再開。
なかなか更新できない間も、このブログを訪問してくださった皆さま、ありがとうございます!

6/7(木)佐藤鈴木田中 × ウナドス@西荻窪・音や金時

凄腕トリオ「佐藤鈴木田中」の対バンシリーズにお呼びいただき、ウナドスのリハで共演曲の練習をしたり、メンバー一同とても楽しみに迎えた当日。

しかし、この日の朝、メンバーからの一本の電話で事態は急変。
バンドネオン・早川氏が発熱のため、出演が難しい状況になってしまった。

ここで男前な対応をしてくださったのが、先方リーダー・佐藤芳明さん(Acc)。
早川氏の体調を気づかうと共に、「内容はどうなっても大丈夫ですよ」「ハプニングを楽しんでしまいましょう!」という何とも心強いお言葉。
わたくし、大感動。

 (ライブ直前。中西さん撮影)

かくして、前半、ウナドスとしてのステージは急きょ江藤&中西デュオに変更(編成が違うので、曲目も結構違う)。
ここに、当初予定されていた鈴木広志さん(Sax)、田中庸介さん(G)それぞれに入っていただく曲のほか、当日いきなり佐藤さんにも2曲参加していただくことになりましたが、これがもう、お一人お一人本当にすばらしくて・・

休憩をはさんだ後半の佐藤鈴木田中のステージ。
アルバム「ハレの日」も勿論すばらしい。
でも、このトリオはライブでの楽しさがさらに際立ちます。
誰がどこでどんなに遊んでも、ブレることなく、かつ自由に音楽は描かれる。
こちらでも中西さんが入ったり、私が入ったり。
うぅ、楽しい・・。

(リハ風景)

そして最後は、出演者全員での演奏。
この日のライブは全体的にソロをまわす場面が多かったのですが、ここでも “どんなに遊んでもブレない” ことの気持ち良さを実感。
複雑な曲にあっても、とても自由になれるという不思議な感覚。
おそるべし、佐藤鈴木田中!

本来のウナドスでのライブができず、楽しみにしてくださった皆さまには本当に申し訳ありませんでした。
しかし、結果的にはとても楽しいライブになってしまいました。
ご来場くださった皆さま、佐藤鈴木田中の皆さま、本当にありがとうございました!!

そもそもこの対バンが実現したきっかけの一つには、佐藤芳明さんと早川氏のデュオ活動の流れもあり、早川氏自身もとても楽しみにしていたハズ。
リベンジ・対バン、必ず実現したいと思います。

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なかなか・・

日記を更新できずにおります。
6/7(木)佐藤鈴木田中 × ウナドス
6/8(金)千尋リハ(6/22@横浜サムズアップ)→コーコーヤ・パーティ演奏。
某日、某レコーディング
某日、某リハ

などなど、書きたいと思いつつまだ落ち着いて書けませんので、詳細はまた。

(それだけかい!)

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アレンジの日々。

ここのところ、アレンジ三昧でした。
今週末に向けていくつか〆切が・・

アレンジといっても、イチからすべてを、といったものではなく、私の場合は弦アレンジのみの場合が多い。
ベーストラックはすでに完成しているので、そこにのせる弦のパートを考えるという作業。
ヴァイオリンとチェロという組み合わせが最も多く、レコーディングの場合はそれらを重ねる(何回か弾く)というパターン。

弦のみのアレンジとはいえ、これがなかなか時間がかかる。
だいたい歌がメインなので、歌のラインや他の楽器にぶつからないように気をつけるのだが、ぶつからない選択肢ってめちゃくちゃ多いがな!
というわけです。

イントロだとか、いわゆる出だしが一番時間がかかる。
ここが決まって、歌が入ってからの弦の出だしが落ち着けば、あとは自然と流れができたりする。
ただ、そのイントロや、歌が入ってからの弦の出だしがなかなか落ち着かないときがあって、そうなると、そこから先のサビだとか間奏とか、あれこれ書いてみてもどうにもしっくりこなくて、何度書き直してもこれで良しとならない。
遅々として進まないとなると、やはり最初がいかんのだな、ということで結局最初からやり直す。
魔のイントロ・スパイラルです・・

しかし今回の、特にレコーディングのためのアレンジはテーマがとてもはっきりしていて、しかもそのテーマは元々自分が好きだった世界ということもあり、迷う作業もとても楽しい。
時に、松本清張のお世話にもなりながら。
(気分転換に最高なのです)

私は決して早いほうではないし(作曲もそう・・)決して得意だとも思わないけれど、こうしてお話しをいただけるのはすごくありがたいなぁと思います。

さて、アレンジはなんとかメドがついたところで、明日はウナドス対バンです!
私が「佐藤鈴木田中」のステージに参加する場面があったり、ウナドスのステージに「佐藤鈴木田中」メンバーが参戦される場面もあったり。
めちゃくちゃ楽しみ!
皆さま、ぜひー。

「佐藤鈴木田中」presents~音や金時対バンシリーズvol.9~

2012年6月7日(木)Open 18:30 Start 19:30
音や金時(西荻窪)03-5382-2020
佐藤鈴木田中(Acc:佐藤芳明 Sax:鈴木広志 G:田中庸介
ウナドス(Vln:江藤有希 Bandoneon:早川純 G:中西文彦
¥3,000(+order)※予約なし

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6/7(木)「佐藤鈴木田中」とウナドス対バン

本日は、ウナドスのリハーサルでした。

バンドネオンの早川純氏(ドイツの国際コンクールで見事3位入賞。すばらしい!)のヨーロッパ土産をいただいたり、土産話をきいたりしながら。

来週、ウナドスが出演するのは「佐藤鈴木田中」という凄腕バンドの対バンライブ。
アコーディオン奏者・佐藤芳明さん率いるバンドで、佐藤さんはもちろんのこと、メンバーお一人お一人がすばらしい・・
それぞれのステージも楽しみだけど、全員セッションや、メンバーとっかえひっかえコーナーなどもあり、めちゃくちゃ楽しみです。

「佐藤鈴木田中」、すばらしいバンドです。

写真は、1stアルバム『ハレの日』のジャケット写真となっている「高橋」なるオブジェ。
間近でみさせてもらいましたが、大変精巧なつくりで素敵な世界。
ライブ当日は、「佐藤鈴木田中」と共にこちら「高橋」もステージにのることでしょう。

皆さま、このライブはお聴き逃しなく!!

「佐藤鈴木田中」presents~音や金時対バンシリーズvol.9~

2012年6月7日(木)Open 18:30 Start 19:30
音や金時(西荻窪)03-5382-2020
佐藤鈴木田中(Acc:佐藤芳明 Sax:鈴木広志 G:田中庸介
ウナドス(Vln:江藤有希 Bandoneon:早川純 G:中西文彦
¥3,000(+order)※予約なし