江藤有希
ヴァイオリニスト、作・編曲家

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つくる、身体。

2018.4.12 更新

昨年のライブ・レポートも続きを書けないまま、とても久しぶりの更新になってしまいました。

実は先日、入院・手術をしておりました。
病名は、「子宮内膜症」。
婦人科の病気です。

昨年12月頃から不調があり、年が明けて、これまでにない腹痛に悩まされるようになりました。
検査で子宮内膜症とわかり、本来は2〜3cmの卵巣が、片方だけ直径10cmにまで大きくなっていました。
色々と調べて悪性のものは見つかりませんでしたが、「子宮内膜症」は

・進行性の病気で、がん化するリスクがある。
・痛みがどんどん強くなっている。

ということで、手術することになりました。

ここ数ヶ月は、痛みとのたたかいでした。
痛み止めを飲んでもあまり効かず、ただ横になってうなっているような日も多かったです。
2ndアルバムのレコーディングに備えてあまりライブを詰め込んでいなかったことが幸いしました。

手術を控えるなか、ライブやレコーディングの機会では、共演者の方々、関係者の方々に温かく支えていただき、無事に終えることができ、感謝でいっぱいです。

手術は生まれて初めてのことでしたが、素晴らしい環境の病院、信頼できる先生に出会えて、安心して過ごせた数日間でした。
冒頭の写真は、病室なのです。
ツアーでもこんな良い部屋にはなかなか泊まれません(笑)。
手術直後や翌日は、身体に色々な管がついていたりして、不快な症状も多かったのですが、翌日夜にはその管もとれて、夕食のお粥もいただくことができました。

術後の経過も良く、予定通りに数日で無事に退院することができました。
退院からの数日は傷の痛みがあり、あまり動けませんでしたが、その痛みも少しずつうすれ、一日一日、できることが増えているように思います。
何もできない体調のなか、ずっと支えてくれている家族には、本当に感謝してもしきれません。

さて、退院してからの生活といえば。

とにかく、無理をしないこと。
とはいえ、無理のない範囲で動く。
少しずつ外出もしています。
昨日は初めて電車に乗って出かけました。

そして、とても気をつけていること。
それは食事です。

「子宮内膜症」について本を読んだり、ネットでも色々と調べました。
すると、気をつけなくてはいけない食べ物がいくつかありました。
これまで、好きなように好きなものを食べていましたが、ここにきて、食べ物で身体がつくられていくのだと、あらためて実感しました。
ここ数年、乱れに乱れまくっていた食生活を反省。
できる範囲で身体に良いものを、なるべく手作りしています。
退院直後は、家族が作ってくれました。
いまは私自身でも、あまり長い時間台所に立てないので簡単なものばかりですが、それでもやはり身体に良いものをいただいている気がします。

手術前は、
「入院して、新しい曲ができるかな」
などと思っていましたが、最初にやらなくてはならないことが、日々の生活や身体の基盤を整えること。
やはり、これが整って、はじめて「つくる」ことに向かうことができるような気がします。

昔の自分ならば、体調そっちのけで、練習や作曲に邁進していたかも知れません。
いまは、年相応に(笑)じっくり、良いものをつくれるような身体を、まずつくりたいと思います。

とはいえ!
今月もライブがございます。

4/21(土)石塚明由子@西荻窪・イプリカナ
4/22(日)江藤有希トリオ@藤沢・カフェパンセ
4/29(日)佐藤公哉@二宮・ブーランジェリーヤマシタ
 

いずれも、とても楽しみです。
そして、江藤有希トリオは、夏までライブがありません。
2ndアルバムに収録予定の新曲も初演しますので、ぜひお聴き逃しなく。
最後はしっかり宣伝でした。
皆さまのご来場を、お待ちしております!