江藤有希
ヴァイオリニスト、作・編曲家

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バレエと音楽。

2017.6.25 更新

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昨日は、バレエスタジオ Aile(エル)2017 おさらい会「Summer Consert」に行ってきました。

 
(いただいたプログラム。)

ピアニストの宮沢由美さんも、先生が踊るステージで、ショパンを演奏。
クラシックだろうと、アルゼンチン・タンゴだろうと、これはダンスミュージックだなと思いました。
小さなお子さんから大人まで、プロと生徒さんと一緒になってのステージは、ひとつのショーとして感動するものでした。

Aileを主宰されている阿部純子さんとは、コーコーヤのライブで知り合いました。
その後、2010年の発表会で伴奏させていただく機会をいただき、ソロヴァイオリン用の曲を何曲か作りました。
ヴァイオリンだけ、たった一人で踊りの音楽をつとめるのは当時の私にとって大変なプレッシャーで、なんとなく孤独なものかな?と勝手に想像していました。
本番になり、ステージで、メトロノームをミュートしてテンポを確かめながら「ドラマーみたい」などと内心思いつつ演奏がはじまると、孤独感など皆無に。
踊っている生徒さんを見ながら弾いていると、もうそこは、音楽のアンサンブルと同じ。
時にアイコンタクトもあり、自然と笑顔になったり、あっという間の時間を経験しました。

阿部さんが踊られる曲を、何度か打ち合わせて踊りを見ながら、感覚をつかみながら完成させていったことも、とても貴重な経験でした。
本番で、広いステージに、阿部さんと私の2人。
一緒に作り上げたあの時の感覚は、今もリアルに思い出されます。

で、その時に観に来てくれていたのが、オルケスタ・ティピカ・パンパのピアニスト、宮沢由美さん。
以前バレエを習っていた由美さんは、これをきっかけにAileでバレエを再開され、バレエで出演されたこともありましたが(私は見逃してしまい、残念!)、今回はゲスト・ピアニストとして出演されました。

ステージに置かれたグランドピアノで、由美さんが奏ではじめると、阿部純子さん、男性ダンサーの宮本祐宜さんが動きはじめる。
数分間の、夢の世界。
由美さんが奏でる、優雅なダンスミュージック。
普段はタンゴダンサーと一緒にステージに乗る機会が多いと思いますが、そういう経験を重ねているからこそ、ダンサーの動きを見ながら、きっかけを与えたり、テンポが呼応したり。
ああ、舞台芸術だなぁとあらためて思いました。

(終演後、楽屋に押しかけて2ショット!)

舞台構成、演出、指導をされている阿部純子さん。
とにかく飽きさせない演出。
ものすごくよく音楽を聴かれる方なのは前回の共演で知るところとなりましたが、今日のコンサートをみて、バレエや音楽に限らず、きっと映画や美術など、あらゆる芸術に親しまれているだろうなぁ感じました。
今度その辺り、聞いてみたい。

色々と思い出して長くなりました。
こういう、他ジャンルにふれること、とても刺激になります。
ありがとうございました!