江藤有希
ヴァイオリニスト、作・編曲家

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10/21(水)ソロアルバム・レコーディング最終日。

2015.10.26 更新

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先月、三日間でほとんどの録音を終えていました。
レコーディング二日目、ピアノ林正樹さん、ヴィオラ田中景子さん、チェロ橋本歩さんでの1曲を録りおえて、笹子重治さんから「アルバム全体のバランス上、もう一曲、林さんとデュオ曲を入れた方が良いのでは」という提案をいただき、林さんにもご快諾いただきました。

をを!
それは贅沢な!!
そして曲がない!!!

再三書いているかもしれませんが、私は曲を書くのに時間がかかります。
うーん、うーんと雑巾をしぼっている感じの時間が続くのです。
たまに、そういうモードに入っていて、関係ない瞬間にふとメロディが浮かんだりしますが、そういうのは12曲中1曲くらいだったりします。
大抵、ピアノの前であれこれ弾きながら、ようやく曲が生まれる感じです。

今回はバタバタしていて”じっくり曲作りモード”からは少し離れていたので、わりと間際まで曲が出来ない状態でした。
それでも時間をみつけてちょこちょこ作り始めてみるのですが、なかなか進まない。
イメージに合わない。
断片ばかりが増えていました。

そして、レコーディングの少し前に訪れたハシケンさんとのツアーから戻ったその日、ピアノの前に座って、出てきたメロディ。
それは、旅先でみた風景から得たイメージでした。

お。これは。
ということで、他の候補曲とこの曲、Aメロだけをピアノで録音して笹子さんに送り、めでたくこの曲が良いとのお言葉をいただき、ここから仕上げ作業に入ったのでした。

10/21(水)、レコーディング当日。
初めて林さんと音をだしてみて、構成の相談。
林さんのアイディアで、コード変更や構成の変更があり、曲がとてもスッキリ。

 (相談中)

そして、今回は同じ部屋で撮ることになりました。

 (写真はすべて、月刊ラティーナ編集長・花田さん撮影)

呼吸を合わせる。
流れにのる。
とても、自然に、楽にできるのです。
ヘッドフォンを通していない、生の音を感じながら演奏できます。
しかしこれも、曲想や環境に合わなければ難しいことで、部屋がもっと狭ければ実現できなかったと思います。

 (今回も良い音録ってくださった平野栄二さん)

1回目録って、小休止をはさんで2回目。
林さんのピアノ、感動的な響き。
ようやく出来た曲を美しく仕上げてもらいました。
録りおえて戻ると、笹子さんから「感動した」とのお言葉が。
そのお言葉に、私も感動したりして。
超多忙な林正樹さん、再びレコーディング日を設けることをご快諾くださり、素晴らしい音楽にしてくださって本当に感謝です。
やはり超多忙な中、立ち会ってくださった笹子さん、録音の平野さんにも心より感謝。

これにてソロアルバム収録の全曲の録音を終えました。
あらためて、素晴らしい方々にご参加いただき、また関わってもらえて本当に幸せです。
これからミックス、撮影、ジャケット制作などの作業が続きます。

リリースは来年3月予定。
楽しみにしていただけましたら幸いです。

この日、月刊ラティーナの編集長、花田勝暁さんに取材していただきました。
すばらしい写真をありがとうございます!

(まずは普通に)
(恒例、ヘン顔)

 (クオリティが上がっております!!)