江藤有希
ヴァイオリニスト、作・編曲家

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リオ篇 2月3日(火)

2004.2.3 更新

レッスン後、クララ・ヌネス劇場へ。 
回をおうごとにコンサートはリラックスムード。今日はカンジャで三人がかわるがわるステージに登場。カンジャといってもメンツがすごい。フルートのアンドレア・エルネスト・ジアス(通称デダ)。フランス人だけど、ブラジル人のようなもの。お母さんもオデッチというショーロの高名なフルーティスト。そしてクラリネットのマリオ・セーヴィ。サンパウロで会った「ノ・エン・ピンゴ・ダグア」のメンバーでもある。そして、なんとなんとヤマンドゥ。こちらはソロで。

ヤマンドゥの演奏中にちょっと面白いことが起こった。いや彼にとっては不快なことだったのですが。
ある曲を演奏し始めてすぐ、客席から携帯電話の着信音が鳴り出してしまったのだ。当然客席はどよめく。ヤマンドゥも弾いていた曲をやめたのは普通だが、すぐさまその着信音をまったく同じ音程で、まったく同じようにギターで再現したのだ。間髪をいれずだったのでこれには驚きました。よく聞く着信音だとしても
そんなにすぐに再現できちゃうなんて。さすがです。
ヤマンドゥとは1月の彼のパーティ以来だったけど、ホーダ・ジ・ショーロと違ってステージに登ると、さらにその凄さが際立つ。もう、こういう生き物としか思えないのだ。聴き応えのある素晴らしいコンサートでした