だいぶ日が経ってしまいましたが、9月の江藤有希トリオ・ツアーの第1弾「九州・中国地方編」のレポートを残しておきたいと思います。
9/21(木)福岡・スクエアガーデン。
ツアー初日・福岡スクエアガーデンでの「色彩の庭」は素晴らしい夜でした。
終演後、笹子重治さんがおっしゃった
「実のあるコラボレーションでしたね」
という一言がすべてを物語っていました。
1stステージのiimaさん。
素晴らしかったです。
永山マキさんの言葉はとても丁寧で、すっと心に入ってくる。
声そのものが気持ち良い。
イシイタカユキさんのギターが色々なアプローチで、声を包み、支え、彩る。
温かい、声とギター。
一曲一曲の世界にすっかり入り込んで、まるで映像を観ていたような感覚でした。
終盤、笹子さんが呼び込まれて参加された「名犬ジョディ」はめちゃくちゃカッコ良かった!
イシイさんと笹子さんがつくりだすグルーヴ。
マキさんと3人のでのリズムが素晴らしく、私は楽屋でこっそり踊っていました。
そして橋本歩さんと私の弦チームがよびこまれ、
「最終回のうた」。
アレンジに苦労せず、すんなりといったのは、まさに曲の力でした。
マキさんとイシイさんの呼吸を感じながら、歩さんと私で音を重ねました。
じーんときながら、1st終了。
2ndは江藤有希トリオ。
ここのところ最近の曲が多めでしたが、今回は初心にかえり、「hue」の曲を多めに演奏しました。
福岡の皆さまは、とてもじっくり聴いてくださいました。
そしてアンコールはiimaのお二人を呼び込んで、「天気の存在する理由」。
原曲は永山マキさんの打ち込みによる弦アレンジで素敵な曲でしたが、歩さんの採譜&さらなるアレンジで、この日ならではの音になっていたと思います。
楽譜を追いながらも、とても気持ちの良い、幸せな時間でした。
ご来場くださった皆さま、iimaの永山マキさん、イシイタカユキさん、企画に関わってくださった西島さん、町田さん、スクエアガーデンの皆さま、本当にありがとうございました!!
このライブの企画がはじまった時から、きめ細かなやり取りで安心感を与えてくださったマキさん、イシイさん。
iimaのお二人とはまた必ず、共演したいです。
集合写真はいわいあやさん撮影!
9/22(金)小倉・cream。
ツアー2日目・小倉creamにて「弦楽の夜」でした!
ツアーの計画をし始めて、ウクレレ奏者のzerokichiさんにライブのご相談をしたのは、6月のこと。
それからいくつかの会場をあたってくださり、creamでのライブが決まりました。
creamは、とっても居心地の良い、素敵な空間のお店。
置いてある本も、映画にまつわるものだったり、ロックバンドにまつわるものだったり、アートを感じさせるものがその空間とは切り離せないもののように、存在していました。
かといって、独特というわけではない、風通しの良いお店なのです。
ライブは、zerokichiさんのソロステージからスタート。
ウクレレはヴァイオリンと同じ、4本の弦。
8月に参加したウクレレ・イベント「ウクレレだけじゃないパニック」ではたくさんのウクレレ奏者の演奏を目撃しましたが、あんなに限られた音域なのにどなたも個性的で、一人も似ている奏者がいませんでした。
(そういう人ばかりが選ばれたという説も)
そして、zerokichiさんもまた、あの日聴いたどなたともかぶらないのです。
以前、バロンさんの「ウクレレ日曜日」で初めて聴いた時よりさらに表現の幅がググイと広がられて、次々に色々なサウンドが飛び出す。
zerokichiさんと、あの小さな楽器に、客席がどんどん引きこれていきます。
ソロでステージを繰り広げられる姿に、同じ4弦の楽器奏者として、がんばらねば〜と思いました!
江藤有希トリオの出番は、前半はzerokichiさんのステージにつながるように短め、後半はたっぷりと演奏させていただきました。
チェロ橋本歩さんの生まれ故郷とあって、ご家族やお友達、同級生、部活の先輩後輩さんまで(何部だったかは、今度ぜひご本人にお尋ねください!)たくさんの歩さんファンがいらしてくださいました。
とても温かな客席でした。
creamでの写真はすべて、上田圭介さんによるものです。
素敵!
ご来場くださった皆さま、zerokichiさん、cream村上さん、ありがとうございました!
zerokichiさんには何から何までお世話になり、音響もすべてお任せし、気持ち良い音にしていただきました。
北九州、またぜひ来たいです。
ありがとうございました!
9/23(土)山陽小野田・リカーショップ&カフェ wakayama。
ツアー3日目・山陽小野田のリカーショップwakayamaでのライブでした!
4年前、コーコーヤで出演させていただいたご縁で、今回のライブが実現しました。
4年ぶりのwakayamaさんは、改装されていて、以前とはまったく違う雰囲気に。
酒屋さん感がなく、まるでカフェ・バー。
しかもグランドピアノまである!
このエリアではとても貴重なライブスペースとなり、多くのアーティストが訪れる場所となっているようです。
サウンドチェックでは、あっという間に気持ち良い響きに。
本番までの時間、とてもゆったりと過ごさせてもらいました。
実はツアー3日目にして、初めてのワンマンライブ。
じっくり、たっぷりの2ステージを演奏させていただきました。
客席には、前回のコーコーヤライブご来場の方もいらしてうれしい再会。
皆さま、とてもじっくり聴いてくださって、終演後、アルバムにサインをするときも、色々と感想をお話しくださいました。
こういう交流の時間もうれしいものです。
そしてwakayamaでの名物、打ち上げ♪
ここで出るものがとても美味しいのです。
音楽の話、山陽小野田の話、山口の話、文化の話。
良い音楽を生で聴いてもらう場をつくっていこうという方々の地道な努力、すごいなと思いました。
こういう方々がいなければ、私たちの活動もないわけです。
ゆったりと流れた山陽小野田の夜。
とても良い時間でした。
ご来場の皆さま、wakayamaの穐本さん、ありがとうございました!!
ブッキングから当日まできめ細かくご相談にのってくださった久保さん、お手伝いくださった山口在住のシンガーソングライター落合さとこさんにも感謝です。
また必ず、来たい場所です。
9/24(日)雲南・かけや酒蔵資料館。
ツアー4日目・雲南「かけや酒蔵資料館」での酒蔵コンサートでした!
雲南は、やはり4年前、コーコーヤを呼んでくださったシンガーソングライター・白築純さんのご縁で行けることになりました。
純さんは、なんと、橋本歩さんの音大時代の同級生。
東京でばりばり音楽のお仕事をされていましたが、ある時から島根県に居を移され、今はすっかり雲南のひと。
東京から離れていても、質の高い音楽活動をできる時代になってきていると感じますが、私にとって純さんはまさにその代表的な存在。
地元の方々からの信頼、人気もすごいのです。
今回の会場・竹下本店は、掛合(かけや)にある酒蔵で、竹下登氏はここの第12代当主だったそうで、敷地内の竹下登記念館が私たちの控え室でした。
音響は、昨年から島根県に移住された西村英明さん。
なんと、それまでは茅ヶ崎に長く住まわれ、その前は中央線沿線ということで、かなりお話が盛り上がりました(江藤は中央線沿線→平塚)。
自然で、でもとても気持ち良い響きにしていただきました。
山あいの静かな場所に、開演時間には満員のお客さま!
コンサートが始まると、一曲一曲、リズムにのりながら聴いてくださって、曲が終わるごとの拍手もとっても大きい。
皆さん、楽しんで聴いてくださっていることが伝わります。
今回の酒蔵コンサートが決まってから、白築純さんと共作をすることになりました。
昨年「hue」をリリースしたときも、いち早くラジオ番組で取り上げてくださったり、私の曲をたくさん聴いてくださっている純さん。
歌の曲の共作は、ハシケンさんとの共作以来でとても久しぶりでしたが、楽しい作業でした。
iPhoneのアプリで多重録音できるものがあり、ピアノで伴奏、ヴァイオリンで歌の部分を重ねて純さんに送りました。
お返事がくるまで少しドキドキしましたが、無事にOKをもらい、その後、弦アレンジ。
純さんの詞もついて、コンサート当日だった昨日、純さんの歌がのって初お披露目となりました。
タイトルは、「今日のあなたへ」。
純さんの声のきれいなところがすごく出ていて、そこに純さんの住んでいる山あいと私の住んでいる海辺の街の往復書簡のような、そんな歌詞がのり、とてもうれしかったです。
コンサートでは他にも、純さんの曲を共演させていただきました。
純さんの出番は、やはり盛り上がる!
楽しいMCも、いつイジられるかわからない緊張感があり、私はカピバラのぬいぐるみと記念撮影タイムがあったりして、びっくり(笑)。
音楽はもちろんのこと、お客さまを楽しませるプロフェッショナルの姿がここにもありました。
あっという間の酒蔵コンサート。
地元の方も、少し遠くからのお客さまもあり、うれしかったです。
ご来場くださった皆さま、白築純さん、かけや酒蔵資料館の皆さま、関係者の皆さま、本当にありがとうございました!!
白築純さんとは、ツアーのご相談から何度も連絡を取り合い、時には長電話をして、色々なお話をしました。
また、何度もこの地にこられている橋本歩さん、昨年も演奏に来られた笹子重治さんのお客さまからの人気にも助けられ、とっても楽しいコンサートになり、感謝です。
またぜひ、来させてください〜!
9/26(火)倉吉・吉祥院。
ツアー5日目(最終日)倉吉・吉祥院にて「夜長茶廊の音楽会」でした!
4年前、コーコーヤで出演させていただいた夜長茶廊の石亀さんにご相談し、今回は近くのお寺・吉祥院でのライブとなりました。
曹洞宗・吉祥院の本堂がステージ。
ご内陣を背にしての演奏です。
ご住職によると、普段は白いロウソクが立てられるそうですが、お祝いごとや楽しい行事のときは赤いロウソクを立てるそうで、この日も赤いロウソクを立ててくださいました。
開演までの間に、夜長茶廊のバターチキンカレーをいただきました。
め、め、めちゃくちゃ美味しい!
昨年の地震では夜長茶廊も被害にあい、カレー担当のあやこさんは、真っ先にレシピを救出したそうです。
そのくらい大事なレシピで作られたカレー。
他では味わえないわけです。
ご住職からは鳥取名物のジューシーな梨をいただきました。
平日の18時開演でしたが、お堂にはたくさんのお客さまにお集まりいただき、いざ開演。
九州・中国地方ツアーの最終日で、一音一音、味わいながらの演奏でした。
ご近隣の方、夜長茶廊のお客さま、またご遠方からのお客さまもいらして、皆さまとてもじっくりと聴いてくださいました。
笹子さんの奥さまのご実家は、倉吉の白壁土蔵群の老舗の本屋さんとのことで、笹子さんのご親戚もたくさん。
ご来場くださった皆さま、夜長茶廊の皆さま、吉祥院の皆さま、物販、PAでお世話になった皆さま、ありがとうございました!!
片づけ後は、倉吉の超穴場とされるお店にお連れいただき、次々とスンバラシイものが。。
色々と深いお話や、深くないようなお話もして、たくさん笑って打ち上がりました。
充実のうちに九州・中国地方ツアー全5公演を無事に終えることができました。
各地の皆さま、本当にありがとうございました。
どの場所も印象深く、「hue」の音楽を届けることができ、ご尽力くださった皆さまに心より感謝申し上げます。
開催地以外の方からも情報のシェアや拡散もしていただき、たくさんの方にお聴きいただけて感激でした。
そしてご来場くださった皆さま、「hue」をお求めくださった皆さま、ありがとうございました!!
また必ず伺いたい、5ヶ所のツアーでした。
共に旅した笹子重治さん、橋本歩さん。
その音色やプレイはもちろん、あらためて人間力を感じ、憧れるお二人です。
楽しい日々となり、このツアーを支えてくださって心から感謝しております。
この最終日の二日後には、北海道に出かけたのです。。。